企業型DC加入の会社員はマッチング拠出とiDeCoのどちらがいいのか

企業型DCに加入している会社員が、マッチング拠出とiDeCoのどちらを選ぶかを考える比較イメージ 投資

企業型DCに加入している会社員の場合、「マッチング拠出とiDeCo、どちらを追加で選ぶべきか」で悩む人は多いと思います。

特に、2026年4月・2027年1月に予定されている制度改正があるので、なおさら判断が難しくなりました。

この記事は、制度を網羅的に解説するものではありません。

企業型DCに加入している会社員である私が、制度改正を踏まえて、どこで悩み、何を基準に考え、どんな結論に至ったのか、その思考プロセスを整理したものです。

「改正内容」と「悩んだポイント」

前提として、以下のルールがあります。

  • 企業型DCのマッチング拠出とiDeCoは同時併用できない
  • iDeCoの受け取り:60-75歳

上記2点を前提として、「2026年4月と2027年1月の改正内容」と「改正後の改善点」「悩みどころ」についてまとめてみました。

改正内容(2026年4月と2027年1月)

詳しくは厚生労働省のホームページ「年金制度改正法が成立しました」の「私的年金制度」の部分を参照ください。

会社員のマッチング拠出とiDeCoに関する部分は概要以下の通りです。

改正前:
①マッチング拠出のルール
「マッチング拠出は会社拠出額と同額まで」というルール
②iDeCo掛け金上限のルール
iDeCo掛け金上限は「月20,000円」または、「55,000から企業型DCの拠出額を引いた額」のどちらか小さい方
③iDeCoの加入年齢
20~64歳

改正後:
①マッチング拠出のルール(2026年4月改正)
「マッチング拠出は会社拠出額と同額まで」というルールが撤廃される
②iDeCo掛け金上限のルール(2027年1月改正)
iDeCo掛け金上限は「月20,000円」または、「62,000から企業型DCの掛け金を引いた額」のどちらか小さい方
③加入年齢の引き上げ(2027年1月改正)
20~69歳(70歳の誕生日の前日まで)

改正前の悩みどころ

具体例:
【企業型DC+マッチング拠出の組み合わせ】
掛金上限が55,000円でも、会社の掛金が10,000円ならマッチング拠出上限も同額の10,000円になる。

つまり、35,000円(掛金上限55,000-会社掛金10,000-マッチング拠出額10,000)の節税枠を余らせてしまう

【企業型DC+iDeCoの組み合わせ】
節税枠を無駄なく使いたい場合にはiDeCoで20,000円を選択するしかなかった。

それでも、25,000円(掛金上限55,000-会社掛金10,000-iDeCo拠出額20,000)の節税枠を余らせてしまう

改正後の改善点

具体例:
【企業型DC+マッチング拠出の組み合わせ】
掛金上限が62,000円で、会社の掛金が10,000円ならマッチング拠出で52,000円出すことで、節税枠を無駄なく使い切ることができる

【企業型DC+iDeCoの組み合わせ】
企業型DCとiDeCoを組み合わせる場合にも、会社の掛金が10,000円ならiDeCoで52,000円出すことで、節税枠を無駄なく使い切ることができる

【改善された点】
【企業型DC+マッチング拠出】と【企業型DC+iDeCo】のどちらを選んでも、節税枠を無駄なく使い切ることができるという点で、どちらを選択しても条件が同じになった。

改正後の悩みどころ(「手数料」と「拠出可能期間」)

どちらを選んでも同じであれば、【企業型DC+マッチング拠出】を選択したほうが管理の手間は省けます。

その上、手数料は会社負担なので節約にもなります(iDeCoは年に2千円程度の手数料が必要)。

では【企業型DC+マッチング拠出】一択でいいのかと考えてみました。

たしかに、「拠出可能金額」という点では同じ条件になりました。

しかし、「拠出可能期間」はどうでしょうか。

マッチング拠出 / iDeCo拠出可能期間
マッチング拠出   勤務先会社の制度にもよりますが、企業型DCの加入自体が60~65歳までが多いと思います。
iDeCo働いて課税所得があることが前提とはなりますが、69歳まで加入して節税の恩恵を受けることができます。
つまり、雇用延長や別の会社での就業で69歳まで節税しながら拠出することができます(働いていなければ節税にはならないが拠出して残高を積み増すことはできる)。

実際に69歳まで働くかは別として、社会の大きな流れとしては雇用延長や別職場での就業等により69歳まで働くことも現実的になりつつあります。

つまり、手数料の節約を主目的にするなら【企業型DC+マッチング拠出】、できるだけ「拠出可能期間」の確保を主目的とするなら【企業型DC+iDeCoの組み合わせ】という整理に行きつきました。

尚、企業型DCに加入している場合、他の人の実際の運用イメージを知りたい方も多いはずです。個人の強みを活かした企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用の記事も参考になると思います。

結論:iDeCoにします(金額は来年の昇給額で決めます)

私は69歳まで働くことを選択した場合の保険として、企業型DCに加えて、iDeCoに加入することにしました。
これからも制度は改正されていくので、その時々で「有利になる」「有利にならない」はあるかと思いますが。

インデックス投資もどの会社が業績が伸びるか分からないから、市場全体を買うという発想です。

制度も、何が将来有利になるかは分からないから、とりあえず企業型DC、iDeCo、NISA全部やっておくことにしました。

でも、iDeCoは資金拘束が厳しいから適度な金額にしておきます。
最終的に加入するかは、来年の昇給額を見て決めようと思います。

【関連記事】
iDeCoは「節税にならないと意味がない」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
→専業主婦のケースではありますが、 「専業主婦のiDeCo加入、節税効果はないがメリットもある」 で整理しています。

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