基本的には定期・定額の積立投資をしていますが、若干の個別株も保有しています。この記事では、単元未満株として保有している大日本印刷(DNP)の隠れ株主優待と配当金について紹介します。
大日本印刷(DNP)の単元未満株で株主優待案内(卓上カレンダー)が届きました
毎年、10月になると大日本印刷(DNP)から卓上カレンダーの株主優待案内が届きます。
以下の写真は2024年10月に自宅に送られてきた「株主通信」と「卓上カレンダーの申し込み用ハガキ」です。
大日本印刷(DNP)の公式ホームページでは、株主優待について記載がありません。申込みハガキを出した人がもらえるようになっています。
株主優待は公式にはないことになっているので、基準日についても記載がありません。3月決算の会社なので、卓上カレンダーの対象は中間期の9月末の株主でしょうか(基準日は良く分かりません)。
メルカリで売却すると400円前後のようですが、せっかくなので私は自分で使うようにしています。
ちなみに、上新電機の株主優待(これも端株です)で5,000円分の買い物割引券が送付されますが、こちらも自分で使えない時にはヤフオクで売却することもあります。
申込みハガキを出し忘れたので、昨年(2023年)の卓上カレンダーを紹介します
12月に入って気づいたのですが、毎年出しているハガキを出していないことに気づきました…。
忙しくてバタバタしていて、後で出そうと思っていたのがいけなかったです。
やるべきことは後回しにせずにその場でやったほうがいいですね。
今年の分をもらったらブログで紹介するつもりだったのですが、仕方ないので去年の卓上カレンダーを画像を3点とともにご紹介します。。
画像①:カレンダーの右側にちょっとした一言が書かれています。
画像②:シール形式の各月のカレンダーとカレンダーシールが付いています(カレンダーシールを使って子供が楽しそうに遊んでいました)。
画像③:卓上カレンダーに収まるサイズの新聞(「未来のあたりまえ新聞」)が入っていました。これも子供が楽しそうに読んでいました。
毎年、違うバージョンの卓上カレンダーがもらえていたので、ハガキを出し忘れてしまって非常に残念でした。
少額から投資できるのが単元未満株のメリット
株式投資というと最低でも何十万円という単位を想像します。単元株制度というものがあり、日本国内の上場会社株式の取引単位は「1単元=100株」に統一されています。
しかし、証券会社によっては1株から(つまり単元株未満で)株の売買ができます。また、大日本印刷(DNP)のように、会社によっては「1株から株主優待」がもらえます(公式には「株主優待なし」とホームページで告知しているので、隠れ優待です)。
単元未満株のメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
・小額から株式投資ができ、投資経験を増やすことができる
・銘柄選定に失敗してもダメージが少ない(ダメージが少ない金額で失敗経験を積むことができる)
・配当金を受け取ることができる
・会社によっては「1株から株主優待を受けられる(※)」
※証券会社によっては単元未満株を購入しても名義が証券会社名義となり、株主優待を受けることができない
・単元未満株で株主番号を取得し、株主優待の長期保有特典につなげることができることもある(会社による)
・子供名義で保有することで金融教育の生きた教材にすることができる
【デメリット】
・配当金が少額
・銘柄が多くなると管理が煩雑
・証券会社によって取引方法に制限がある(リアルタイムでの取引ができないことがある)
・株主としての権利(株主総会への参加権や株主優待を受ける権利など)が制限される
・1株からの株主優待は廃止になる可能性がある。
私が持っている単元未満株で優待が廃止になった会社に「日本テレビホールディングス(9404)」と「Japan Best Rescue System(2453)」があります。
会社名 | 取得単価 | 優待内容 |
日本テレビホールディングス(9404) | 1,143円 | 大日本印刷(DNP)と同様に隠れ優待銘柄です。1株以上の保有で「hulu1ヵ月無料券」や「ティップネス1ヵ月無料券」がもらえることがあります。私は使ったことがないですが、1回でも使うと配当(2024年6月の配当は24円)と合わせて元が取れると思います。 |
ジャパンベストレスキューシステム株式会社(2453) | 617円 | 1株以上の保有でキッザニアの20%割引券が株主優待としてありました。割引券を使って家族で遊びに行った際の割引額は1,860円でした。取得単価:617円で節約額:1,860円なので、十分に元が取れました。 残念ながら2024年3月25日をもって上場廃止となりました。 1,000円で強制買い取りとなり、郵便局で現金にしてもらった記憶があります(金額はうっすらとした記憶で自信ないです) |
単元未満株のみに投資する人は増加傾向
日本取引所グループの調査によると、「単元未満株だけを保有している株主数」は年々増加しています。
2020年の723万人に対し、2021年:883万人、2022年:1,050万人、2023年は1,175万人となっています。2021年との比較においては、2023年は292万人もの増加です。
日本取引所グループの資料(2024年8月14日発表)
「2023年度株式分布状況調査<資料編:1-7 単元・単元未満株主数>」
ただし、銘柄間の名寄せができないことから、銘柄別の株主数を単純に合算して「延べ人数」で算出されています。
たとえば、1人で10銘柄保有している株主は、10名の株主としてカウントされています。 仮に1人の株主が平均10銘柄保有していたと仮定すると、「単元未満株だけを保有している株主数」は117万人となります。
新NISAの導入やネット証券会社で単元未満株が取得しやすくなったことなどが増加傾向の原因でしょうか。
単元未満株でも株主優待が受けられる
以下は「自分の名義」で単元未満株を売買できる主要な証券会社の一覧です(2024年10月27日現在)。
証券会社によっては「証券会社の名義」になることから単元未満株での優待が受けられないことがあるので注意が必要です。
Tポイント/Pontaポイント、楽天ポイントを持っているなら、SBI証券・楽天証券でポイントを消化するのもありだと思います。
証券会社 | サービス名 | ポイントによる購入 | 買付手数料 | 売却手数料 |
SBI証券 | S株 | 〇(Tポイント またはpontaポイント) | 0円 | 0円 |
楽天証券 | かぶミニ | ◯(楽天ポイント) | 0円 | 寄付取引:0円 ※リアルタイム取引はスプレッドが0.22% |
マネックス証券 | ワン株 | △(マネックスポイントは課税口座の売買手数料に充当できる) | 0円 | 0.55%(最低手数料:52円) ※NISA口座ならキャッシュバックで実質0円 |
私がSBI証券で保有している単元未満株で1株で株主優待があるのは以下の2銘柄です。
会社名 | 取得単価 | 時価 | 1株保有に対する優待内容 |
上新電機 | 2,200円 | 2,567円 | ・5,000円分の買い物割引券が送付される (200円券×25枚。2,000円の買い物ごとに1枚使用可能) ・9月末の株主が対象 ※子供名義でジュニアNISA口座でも1株保有あり |
大日本印刷(DNP) | 1,121円 | 2,599円 | 申込ハガキを返送した人に「卓上カレンダー」が送付される |
配当金、株主優待ともに収益的インパクトはないが、それでもうれしい
私は大日本印刷(DNP)からもらう卓上カレンダーは会社で使っています。普通に買えば数百円はするので、1株保有で卓上カレンダーが入手できれば節約にもなります。
大日本印刷の場合、2024年6月に27円の配当金受領、卓上カレンダーを220円と換算すると、取得価額が1,121円なので、利回りは約22%となります。
子供名義でも上新電機株を1株持っていますが、もう少し大きくなったら株式のこと、配当金、日本独自の株主優待について教えるつもりです。
子供名義でも保有することで教育的効果も期待できる
お金に関しての公的な金融教育はないに等しいので、ここの部分は家庭内でカバーすることが必須となります。
お金で苦労する人が多い理由の一つとして、お金のことを学習する機会がないということがあります。
配当金の受取、株主優待の利用などを通じて、企業活動(株式会社の仕組み)について様々な視点から考えるきっかけを得て欲しいと思います。
また、例えば上新電機の株主優待券をメルカリで売却した代金でさらに単元未満株を購入して、その配当金が自分名義の口座に振り込まれることで再投資の効果についても考えるきっかけになるかもしれません。
自分名義の口座で配当金を受け取ったり、株主優待で受け取った現物に触れてみる、企業のサービスを利用するという実体験は紙の教科書では得られない生きた経験になると思います。
ポイント(SBI証券の未成年口座ではTポイントが使えます)で単元未満株を購入し、配当金でさらに再投資というのもいいかもしれません。
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