将来働く可能性があるなら、専業主婦でiDeCoを始めてもいい

専業主婦のiDeCo加入について実体験をもとに解説する記事のアイキャッチ画像 投資

iDeCoは「仕事をしている人向けの制度」というイメージが強いと思います。

私の妻は、iDeCoに加入した当時は専業主婦で所得がなく、いわゆる「掛金が所得控除になる節税メリット」はありませんでした。

それでも私がiDeCoを勧めたのは、老後資金はいずれ必要になるからでした。

働き出して税制優遇のメリットが出てきた

妻はiDeCoに加入して数年後に、働くようになりました。
すると、金額は大きくないものの、iDeCoの掛金が所得控除になる分だけ「税制優遇のメリット」が受けられる状態になりました。

iDeCoの掛け金は全額所得控除され所得税と住民税が安くなるとよく説明されますが、実際にはなかなか実感できないと思います。

そこで、直近の「住民税決定通知書」の「小規模企業共済」の欄に年間に支払った掛け金の合計額が記載されていることを確認してみたところ、しっかり合計額が記載されていることが確認できました。

画像が添付できないのが残念ですが、ぜひ皆さんも一度確認してみてください。

iDeCoの運用実績(累計の損益率)と運用商品

運用実績(累計の損益率)

税制優遇だけではなく、実際にiDeCoでどれだけの成果が出たのか、という点についてです。

以下の画像はSBI証券の管理画面です(妻の同意を得たうえで提供してもらいました)。

損益率(※)が125.1%になっており、利益が元本に対して125.1%になっています。元本が仮に10,000円であれば、利益が12,510円、合計22,510円(元本10,000円+利益12,510円)になっています。

損益率の定義はサービスの表示仕様に依存します。

ざっくり、払い込んだ掛け金の2倍弱になっています。

iDeCoの損益率

何度も売買を繰り返した結果ではなく、淡々と同じ銘柄を同じ金額を積み立てた結果です。

注:同じ結果になることを保証している訳ではありませんし、投資を煽っている訳でもありません。

運用商品

銘柄は当初は「e MAXIS Slim 先進国株式インデックス」で積み立てを開始し、その後、「e MAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」に変更しました。

理由は大したことではないですが、銘柄の分散が広いほうが安心感があるという程度の理由で、銘柄変更を勧めました。

それからは「e MAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」を継続購入しています。先進国株式は売却せずにそのまま保有しています。

つまり、「買うだけ」を繰り返している状態です。

「e MAXIS Slim 先進国株式インデックス」を売却して「e MAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」に一本化するのもいいかもしれませんが、含み益が見えるのがいいようで、そのまま売却せずに残したままになっています。

同じ銘柄を買えば同じ結果になるとは限りませんが、私の妻の場合は手数料をはるかに上回る結果が出ています。

仮に利益がゼロであったとしても、手数料自体はそれほどの金額ではないので、大した痛手にもなりません。

将来働く可能性があるなら、小額から始めて選択肢を確保する

巷では手数料が、とか、掛け金の限度額が、といろんなことがネットやYouTubeで言われます。

しかし、長期目線で考えた時、将来少しでも有利になる可能性があれば制度は積極的に活用することが不確実性のある時代には適した対応だと思います。

最悪、働くことがなく節税にならなかったとしても、積み上げた資産は立派な老後資金の一部になります。NISAと比べると手数料は確かにかかりますが、強制貯金の手数料だと思えば安いものです。

破産しても「原則として差押えの対象になりにくい(制度上保護されやすい)」というメリットもあります。

単に手数料や引き出しやすさだけではなく、iDeCoのメリット・デメリットは自分のライフスタイルや考え方にとって、どんな点がフィットするのか、という視点で考えてみるのもありだと思います。

iDeCoのメリット・デメリット(手数料、途中で引き出せない点など)を整理した記事は、こちらにまとめています。
専業主婦のiDeCo加入、節税効果はないがメリットもある

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