楽天グループの株主優待(第27期:2023年12月末現在の株主が対象) で「楽天モバイル」の「音声+データ30GB/月」プランが1年間無料になりました。この記事では、楽天の株を購入した理由や現在の「楽天モバイル」の利用法について紹介します。
楽天の株主優待で「楽天モバイル」が1年間無料になりました
2023年12月末時点で楽天株を100株以上保有している株主向けに株主優待専用サイトの案内が届きました。
ちなみに、株主番号の調べ方ですが、以下写真の通知の「ID(株主番号)」の欄に記載されています。また、株主宛に送付される「議決権行使書」にも株主番号が記載されています。
株主優待の申し込みには株主番号が必要なので、申し込みが終わるまではこれらの書類を捨てずにしておくことをお勧めします。
優待内容としては、通話と通信について以下の通りでした。
【通話】
通話が1年間無料(Rakuten Link Officeアプリ経由が対象)
【通信】
データ30GB/月が1年間無料
【注意点】
・株主番号ごとに利用開始日が決められており、eSIMの利用となる。
・先行申込をすることでeSIM/pSIM(チップ型の物理SIMカード)の選択可。
・先行申込をしても利用期限は1年間なので期間のメリットはない。
・通話用に付与される電話番号は、1年後には使用できないためMNP不可
実際にesimが到着して、再発行、そして使用できるまでの補足です。
「楽天モバイル特別ご優待のご案内」が都着するも、待てど暮らせどeSIMが届かず、楽天のコールセンターに電話したところ、「対応が遅れています」とのことでした。
やっとeSIMの案内が届いてスマホで設定をする際に誤ってeSIM情報を削除してしまい、楽天に連絡してpSIMを送付してもらうこととなってしまいました…。
pSIMのほうが端末を変えるときに面倒な手続きがないので最初から先行申込をしてpSIMを選択すれば良かったのですが、正直、「めんどくさい」と思って何もしませんでした。
しかし、eSIMの設定に失敗してpSIMの再発行を楽天に依頼してから1か月を浪費することになってしまいました。
少し考えれば分かることですが、楽天が何かを始める際には事務処理がスムーズにいかない傾向があるので(あくまでも個人の主観です)、そこを踏まえた対応(最初から先行申込でpSIM選択)をすべきであったと反省しました。
楽天が携帯事業に参入したタイミングで楽天株を購入した
そもそも楽天の株を購入した経緯ですが、2018年に楽天が携帯事業をスタートした際に取得単価:596円で楽天株を100株購入しました。購入の理由は主に4つありました。
楽天株を購入した理由 | ||
① | 株主優待(スマホ)の期待 | 将来株主優待でスマホが格安で運用できるかもしれないと思った。 |
② | 株主優待(SPUの拡充)の期待 | 将来株主優待でスーパーポイントアッププログラム(SPU)も何らかの対象になるかもと思った。2018年は楽天経済圏のお得さに気付き始めた頃でもありました。 |
③ | 株価の下落 | 株価が急激に下がっていてポケットマネーで買える範囲だった。うろ覚えですが、当時は携帯事業に参入する前だと1,000円前後の株価だったと記憶しています。 |
④ | 経営者に対する期待感 | 楽天グループ創業者である三木谷さんの経営手腕に期待感があった。 |
1株が596円なので、100株の取得価額:59,600円は最悪ゼロになっても生活に支障があるわけではないから、私のポケットマネー(小遣い)から購入しました。2024年11月8日現在で株価が926円なので、含み益は33,040円です。
ちなみに、2022年7月までは、楽天モバイルは基本料0円での運用が可能でした。私も少しだけ利用しましたが、あまりにも楽天モバイルの通話品質が悪かったことから解約しました。
考えてみればソフトバンクも昔は通話品質が悪く(20年くらい前でしょうか?)、「ソフトバンクはつながらない」という声が周囲であったことを覚えています。
楽天も今はそのような初期段階で徐々に回線品質が良くなって、「つながらない」という固定観念が徐々になくなっていくのだと思います。
株主優待で楽天モバイルが、1年間無料になったので、スマホの契約をmineo(マイネオ)からIIJmioに乗り換え
それまではmineo(マイネオ)で、「データ通信:10GB」、「通話:かけ放題プラン」で維持費は3,168円/月でした。
外出先でユーチューブ動画を見たりすることが多いのでmineoの10GBプランは重宝していました。
しかし、楽天から30GBの通信容量をもらえたので、mineoの10GBは必要ありません。通話もRakuten Link Officeアプリを使用することが前提とはなるものの、無料となるのでmineoのかけ放題プランも不要となりました。
乗り換え先の候補としては、povoが真っ先に思い浮かびました。普段使っている電話番号を待ち受け用に維持するだけならpovoが最適です。
しかし、私が楽天の通話/通信品質に対して抱いている懸念は以下の2点です。
・懸念①「通話品質が未知数(今までよりも良くなっているかもしれないが)」
⇒大事な通話は楽天以外で発信することを想定する
・懸念②「通信品質は悪くはないものの、建物の中や地下、地方では変わらず良くないかもしれない」
⇒サブとして1~2GB程度の通信を別の会社で確保しておくことが必要
そこで、「つながらない楽天」を経験したことのある身としては、povoに加えてIIJmioも候補に入れて検討し、IIJmioを乗り換え先に選択しました。
乗り換え候補 | メリット | デメリット |
povo | 半年に1度のトッピング購入が必要ではあるものの、基本料0円という圧倒的な維持費の安さ | 通信/通話が必要であれば、都度のトッピング購入が必要 |
IIJmio | ・インターネット関連企業としての老舗の安定感 ・乗り換えの場合には端末等(スマホやモバイルルータなど)が格安で購入できる | povoに比べて維持費がかかる |
検討の結果、IIJmioの「通話定額5分間(税込500円)」に「通信:2GB(税込850円)、※1」で維持費1,350円/月(※2)に乗り換えました。
※1 契約から6カ月間、5GBのデータ増量
※2 初期手数料(3,000円)は通話定額割引のキャンペーン(500円×6カ月=3,000円)で実質相殺
これにより、毎月の維持費が3,168円から1,350円になり、1,818円/月の維持費削減になりました。年間では1,818/月×12か月=21,816円のスマホ代節約となりました。
優待で節約できた21,816円から計算すると、楽天株の取得価額が59,600円なので、優待利回りは約36%という利回りになります。
現状の使い方としては、日常使いでデュアルsimとして使っています。
メインは楽天モバイルではあるものの、サブとしてIIJmioを使用。通話は5分以内であればIIJmioのドコモ回線を使い、5分以上の通話は楽天モバイルを使います。
しかし、普通に通話しようとするとRakuten Link Officeアプリの存在を忘れがちです。
なので通話アプリで発信先番号をタップすると「SIMの選択」をするように設定しています。
Rakutenを選択すると通常の音声通話で有料なので、無料通話はRakuten Link Officeアプリを使う必要があります。
私はRakuten Link Officeアプリの存在を忘れてしまうので、ここでIIJmioのドコモ回線かRakuten Link Officeアプリでの楽天回線かを考えて通話するようにしています。
IIJmioの乗り換えキャンペーンでモバイルルータを110円で購入
迷ったのは、IIJmioではスマホ乗り換えキャンペーンを常時実施していますが、特に欲しい機種もありませんでした。
そこで、モバイルルータを110円で購入しました。NECの「Aterm MP02LN SA」という機種です。通常価格が3,980円、乗り換え時は110円でした。
長さが付箋よりも1.5センチくらい長いくらいで非常にコンパクトで持ち運びに便利です。IIJmioで購入すると電池パックがおまけで1個(写真の右下)ついてきます。
用途としては、以下2つを想定しました。
①外出時にクロームブックで使う
以前からクロームブックの購入を検討していたので、この機会にハピタスポイントをアマゾンギフト券に交換してクロームブック(3万円くらい)を購入しました。外出先でも使用感は特に問題なく楽天モバイルの電波が使えています(地下は電波が届きにくいようですが)。
②自宅のwifiの調子が悪い時や災害時のサブとして使う
我が家では時々、wifiの調子が悪くなる時があります。そのような時に楽天のpSIMとNECのモバイルルータ(Aterm MP02LN SA)が活躍しています。
楽天・株主優待の率直な感想
率直な感想としては、「株主優待でスマホの維持費が安くなるかもという当初の目的は達成できた」に尽きます(時間かかったけど)。
投資元本が59,600円なので、1年間の利回りは21,816(スマホ代節約分)÷59,600×100=36%です。
2024年11月8日現在で株価が926円(取得単価は596円)なので、含み益は33,040円です。
2018年に楽天株を購入し、6年かけてやっと果実を手にしました。2023年12月末日を基準日とする配当はついに無配転落しましたが、楽天モバイルの1年間無料はそれを補って余りあるものがあると思います。
楽天は毎年のように株主優待の内容が変わるのでそこがデメリットではあります。
しかし、ニーズにマッチする優待内容であればお得になるケースもあります。とりあえず来年以降も売却せずに保有するつもりです。
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