NISAやiDeCo、商品数が少ないのはなぜ?初心者の失敗を防ぐ「選抜」方式

iDeCo商品数とNISA対象銘柄 投資

[2026/4/22更新]

NISAやiDeCoは、なぜ商品数が制限されているのか疑問に思ったことはありませんか?

NISA(つみたて投資枠、成長投資枠)は金融庁が定めた一定の基準を満たした商品が対象となり、iDeCo(個人型確定拠出年金)は厚生労働省の方針により商品数を35以下に制限されています。

「制限」というと、自由に選べないのはデメリットのように感じますが、実は初心者にとっては大きなメリットがあります。

言い方を変えると、商品を事前に「選抜」することで、高コスト商品を避け、初心者でも失敗しにくい仕組みになっています。

非課税と言うことばかりに目がいきがちですが、実は事前に商品が選抜されるていることで失敗しにくい仕組みが採用されていることがNISAやiDeCoを使って資産運用をするメリットにもなっています。

この仕組みは、タレントの藤本美貴(ミキティ)さんが語った『子供の服選び』の考え方に通じるものがあります。なぜ選抜されている方が成功しやすいのか、その理由を詳しく解説します。

NISAやiDeCo、「選抜」方式は投資家を守るという側面もある

商品を自由に選択できないのは、一見すると自由度が低いようにも思えますが、投資初心者がさんざん迷った挙句に、高コストの商品を選択することをあらかじめ防いでくれています。

1月の初めにテレビ番組「ミキティ&夏子 ママ会バラエティ」で「育児家事あるある新春2時間スペシャル」をやっていました。

ミキティが娘さんについて、朝から本人に洋服を自由に選ばせると「時間はかかるし、全体のコーディネートがおかしくなる」という話をしていました。

ミキティの対策は、「親が選抜した服から本人に選ばせる」ということらしいです。

時間の節約になり、変なコーディネートになることもなく、本人も自分で選んだという納得感があるんでしょうね。

NISAやiDeCoも「選抜した商品」から選ばせるという発想ですね。

特にNISA(つみたて投資枠)に関しては、「長期・積立・分散」を意識して条件が定められているので、指定された商品から選ぶことで、投資初心者でも比較的リスクを抑えながら投資を継続できることがメリットです。

銘柄選定に時間をかけずに、もっと有意義なことに時間をかけたほうが人生充実しますね。

デメリットは、長期運用が前提なので短期的な利益を狙った取引には向かないことと、年間投資額が120万円と少ないことです。

ちなみに、私が仮に親戚にNISA(つみたて投資枠)の投資商品(投資信託)を勧めるなら「セゾン・グローバルバランスファンド」を勧めます。

セゾン投信は商品数が非常に少ないので、迷う要素がないというのが大きな理由です。

「セゾン・グローバルバランスファンド」については、「「個人投資家が選ぶ! Fund of the Year 2024」に投票しました」で紹介しています。

NISAやiDeCoは投資できる商品を事前に「選抜」している

実は、NISAやiDeCoの商品数が絞られているのも、この『ミキティの選抜方式』と全く同じ理屈なのです。

国が私たちの代わりに、変なコーディネート(高コストや不適切な商品)にならないよう、あらかじめ選別してくれているのです。

NISA(つみたて投資枠)に指定される商品の条件

NISA(つみたて投資枠)の場合は、「別途指定された指数(※)」の投資信託であれば、売買手数料は「ノーロード(無料)」、かつ、信託報酬(税抜き)は国内資産対象:0.5%以下、海外資産対象:0.75%以下とされています。

「別途指定された指数」は、例えば国内(日本株式)であれば以下の通りとなります。
・TOPIX
・日経平均株価
・JPX日経インデックス400

出典:金融庁、「NISAを利用する皆さまへ((参考)つみたて投資枠対象商品の要件(詳細))」より一部抜粋

NISAつみたて投資枠の対象商品に求められる条件(信託期間20年以上・非毎月分配・信託報酬の上限など)を示した表

このような条件の結果、金融庁の資料(2026年4月15日現在)によると、NISA(つみたて投資枠)の対象商品は350本に限定されています。

出典:金融庁、つみたて投資枠対象商品の分類(2026/4/15)

NISAつみたて投資枠の対象商品350本の内訳(株式型・資産複合型・ETFの国内・内外・海外別分類)

NISA(成長投資枠)に指定される商品の条件

NISA(つみたて投資枠)の場合は、対象商品が投資信託、上場株式、ETF、REIT等になっています。

加えて、信託期間が20年未満・毎月分配型等の商品は除外されます。

出典:金融庁「NISAを利用する皆さまへ(成長投資枠について)(2025年7月改定より抜粋

NISA成長投資枠の対象商品(投資信託・ETF・上場株式・REIT)と除外条件を示した図

iDeCo(個人型確定拠出年金)に指定される商品の条件

iDeCo(個人型確定拠出年金)の場合、NISA(つみたて投資枠、成長投資枠)のように厳しい条件はないものの、各金融機関が顧客へ提供する商品数は35以下に限定されています。

出典:2026年4月22日 厚生労働省HPに掲載「iDeCoの概要」

iDeCoの商品数は最大35本までに制限されていることを示す図

銘柄数に制限があるので、証券会社を選ぶ際には購入したい銘柄があるのかをチェックすることが重要になります。

私の妻もiDeCoをやっていますが、eMAXIS Slimシリーズが入っているSBI証券を選択しました。

その時の詳しい状況については、「専業主婦にiDeCoは損?節税0円でも妻が加入した3つの理由(我が家のケース)」で解説しています。

ちなみに、企業型DCもiDeCoと同様に商品数は制限されていますが、会社によっては信託報酬が高い商品が含まれている場合もあります。

実際に私の転職先でも、1%を超える商品があり、商品数が制限されている=必ずしも低コストとは限らないと感じました。

毎月1万円を45年間運用すると約2千万円になっている可能性がある

「貯蓄から投資」という言葉は、小泉政権下で2001年に骨太の方針で始めて使われた用語のようですが、金融庁は「貯蓄から資産形成」というスローガンを掲げています。

「投資」という言葉よりも「資産形成」という言葉のほうが国民性的に受け入れられやすいのでしょうか。

金融庁によって選定された商品(特に「つみたて投資枠」の「投資信託」)は10年・20年という長期での運用を前提にしており、信託報酬が低いので、まさに「資産形成」にピッタリですね。

以下は金融庁のホームページでのシミュレーション結果です。

20歳の時に例えば「三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような商品で毎月1万円を45年間、5%で運用できるとすると、65歳くらいには約2千万円になっている可能性がある(あくまでも可能性です)ということです。

積立投資のシミュレーション(毎月1万円・年利5%・45年で約2,026万円になる例)

【関連記事】
私の妻は毎月5,000円をiDeCoで積み立てをしていますが(2026年4月22日現在)、運用益は約80万円です。少額でもコツこと積み立てることの重要性が分かります。

詳細は「専業主婦からパートへ。iDeCoの節税効果を住民税決定通知書で確認した」でまとめましたので、ご覧ください

経験した人にしか見えない世界が広がっているはずなので、資本主義(=株式市場)の未来を信じて積立を始めて、そして継続することが一番ですね。

【免責事項】
本記事は、筆者の実体験や調べた内容をもとに情報提供を目的として作成しています。特定の金融商品や証券会社の利用を勧誘するものではありません。

投資には価格の変動により元本割れとなるリスクがあります。内容についてはできる限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、制度や条件は変更される可能性があります。

最終的な投資判断につきましては、ご自身で最新の情報をご確認のうえ、ご判断いただきますようお願いいたします。

まずは始めるための準備として、証券口座の開設をお勧めします。

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SBI証券の口座開設方法は以下の記事で解説しています。
▶︎【2026年最新】SBI証券の口座開設方法|スマホで最短翌日、必要書類と日数を解説

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